ルスタウの歴史(4/5)
2022.02.21
このコラムでは、ルスタウの歴史について5回に渡りお届けします!
1990年、ルスタウ社は、シェリーの主要都市の一つ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアに本社を置く大手ワイン・アンド・スピリッツメーカー『ルイス・カバジェロ社』の傘下に入ります。
資金的に大きなバックアップを得たルスタウ社は、品質重視の姿勢を貫きながら、さらに発展していくことになります。
ルイス・カバジェロ・フロリド氏
2000年に入り、19世紀に建造された歴史的な6棟のボデガ群を取得し、段階的にストックを移していきます。特にフィノを熟成させるボデガの改修とストックの移動には最新の注意を払い、実に3年をかけて慎重に移動させました。
ヘレスの中心に20,000㎡も広がる大きなボデガ群が、現在のルスタウ社のシェリーの主要熟成庫となっています。
ボデガのエントランス
ボデガ(Bodega las cruces)の内部
<ルイス・カバジェロ社>
1830年ホセ・カバレイロ・ド・ラゴにより創業。
エル・プエルトに本社を置くスペインを代表するスピリッツ、リキュールメーカー。ブランデーベースのリキュール「ポンチェ・カバジェロ」は、スペインのみならずヨーロッパ諸国で高い知名度を誇ります。
ホセ・カバレイロ・ド・ラゴ氏
19世紀後半に当時の当主アントニオ・カバジェロが私的に立ち上げたソレラは、現在サン・マルコス城内で熟成されており、その中でも特別な樽からルスタウ125周年記念ボトルの1つがリリースされました。