フランスワインについて
about French wine
ミリオン商事が輸入洋酒ワインの取り扱いを始めたのは戦後、外貨割当制度のもと輸入が規制されていた頃にさかのぼります。都内の歴史ある著名なホテルなど、当時はまだ海外の洋酒に対して門戸が狭かったなか、弊社がその一手を担いました。由緒あるフランスの仲買人(ネゴシアン)とは当時から今も取引を続けており、シャトー蔵出しから弊社倉庫納入まで、できる限り移動によるリスクを防ぎ、安全で信頼のおけるシャトーワインを適正な価格で供給することができているのも長年の信頼関係によるものと自負しております。弊社の歴史をまるで体現したかのようなボルドーワインのセレクションは別途お問合せくださいませ。下記にはその他クオリティの高いボルドー、ブルゴーニュの弊社オリジナル輸入商品をご紹介させて頂きます。
1000年の歴史を誇る中世の立派なシャトー
シャトー・ド・ラマルク/オーメドック
シャトー・ド・ラマルクはマルゴーとサンジュリアンの中間辺りに位置するラマルク村にあり、1000年の歴史を誇る中世の立派なシャトーです。
シャトーは今でも、1050年から続くAmadieu (アマディュ)家と同じ家族の所有で、アペレーショオンはオーメドックになります。1983年からボルドーのユニオンデグランクリュのメンバーとして、1855年にグランクリュに格付けされた数々の名高きシャトーにひけをとらないクオリティ高きシャトーです。ブドウの栽培は、自然やエコシステムを尊重し、減農薬の考え方に基づいて行われています。また、その考えはぶどう栽培のスペシャリストである農学者クズィニエの考えに沿った有機農法で行われ、醸造は近代的な設備を用いながらもボルドーの伝統的な考え方で行われています。
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ブラックベリー、ラズベリー、鉛筆の芯、杉や森の下生え、黒い果実中心に凝縮した香り。きめの細かいタンニンがバランスよく、やや重たさを感じながらそれでいてフレッシュに余韻へ導かれる。
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シャトー・ド・ラマルクのセカンドワイン。 バニラや下草の香り。フルーティーだがコクがあり、骨格もしっかりしている。今飲んでも十分楽しめるが、寝かせてもおいしく飲めるワイン。
ルイ14世の建築様式から「リトルヴェルサイユ」とも称されたシャトー・ラロック
シャトー・ラロック/サンテミリオン
シャトーの歴史は12世紀に遡り、今も当時の塔や城壁は封建時代の面影を残しています。その後数世紀の間、領主が代々継承し、17世紀に再建された際はルイ14世の建築様式から「リトルヴェルサイユ」とも称されました。
サンテミリオンの歴史的ワイナリーの中でも最大規模の61haを所有、マス選抜の古木(樹齢50年を超える)と畑の中でも優良な32haの区画から造られます。栽培比率はメルロー87%、カベルネ・フラン11%、カベルネ・ソーヴィニヨン2%、平均樹齢38年、粘土石灰質(星彩を含む石灰質土壌の上に赤褐色の粘土質大地、段丘(東向き)と斜面(西向き)は石灰を多く含む細かい青粘土質)。 20世紀初頭の経済危機と戦争の影響で危ぶまれた時期を乗り越え、1935年に現当主のボーマルタン家が所有。2004年にグザビエ・ボーマルタンが経営を引き継ぎ、歴史あるシャトーにささげる情熱と献身によって更なる発展を遂げています。
独自のアイデンティティーを守り、細部までこだわった良識あるワイン造り
ドメーヌ・ドゥデ・ノーダン/ブルゴーニュ
1849年、サヴィニー・レ・ボーヌに設立された歴史あるワイナリーで、ブルゴーニュで最も古いワイナリーの一つとして知られています。1933年にドゥデ家が引き継ぎ、それまでの伝統を守りながらもさらなる発展、繁栄を遂げてきました。第二次世界大戦の戦禍を逃れた古い地下セラーには、数多くのオールドヴィンテージのワイン(古いものでは1929年まで)が、理想的な熟成環境の下に保管されています。現在のオーナー、クリストフ・ロシェも、この尊敬に値する老舗ワイナリーの伝統と価値を守り抜くことを第一に考えながら、新たな時代への刷新にも力を注いでいます。
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輝きのある、澄んだ淡い金色。熟したブドウ由来の白桃やベルガモットなどの柑橘系の香り。エキゾチックフルーツのニュアンスも。フレッシュで豊かで生き生きとしたチャーミングな味わい。白桃、マルメロなどの味わいも感じられる。
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グリーンがかった淡いイエロー。柑橘系フルーツやハーブを感じさせるフレッシュな味わい。熟したフルーツを思わせる心地の良いとろりとした印象も楽しむことができる。まろやかさと繊細さ、エレガンスと力強さを兼ね備えた味わい。
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新鮮な柑橘類、ハーブ、白い花のアロマを持ち、スモーキーな香りが複雑性を与える。上品でキレの良い豊かな酸味と豊富なミネラルが骨格を形成し、ヴァイヨンの持つエレガンスに加え、ミネラルに負けない充実した果実味で満たされる。シャブリ特有のキレを身上としながらもまろやかで口当たりがよい。
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ライトグリーンの色合いを帯びた美しい淡い金色。フィネスのきいた香りで、フレッシュフルーツ、アカシアの花、ヴァニラのニュアンスなど様々な香りがじっくりと時間をかけてエレガントに広がる。味わいも複雑で、ストラクチャーはバランスがとれしっかりとしている。はつらつとして上品な味わいながら、ボリューム感もある。
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セイヨウサンザシなど白い花の香り。リンゴの香りがまず感じられ、アーモンドの香りが続く。豊かでなめらかなバランスのとれた味わい。エレガントでありながら力強さも秘めており、余韻も長い。
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アーモンド、スイカズラ、エキゾチックなフルーツなど様々な香りが感じられる印象的なブーケ。味わいは、上品さと濃縮さが際立つ。白や黄色の果実の香りにアーモンドやハニーなどが絡み合ったアロマ。口当たりまろやかで余韻も長く、スパイスのニュアンスが舌に軽やかに残る。バニラ香を感じるタンニンからこのワインのハイクラスさを感じられる。
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輝きのある濃いルビー色。赤い果実(ブラックベリー、カシス)のニュアンスを感じさせる広がりのある香り。口に含むと、程よく繊細なタンニンとエレガントなフィニッシュが心地よい。フィネスとテロワールのエレガンスさを軽快なスタイルで体現した、ワインを楽しむ喜びを感じさせるワイン。
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輝きのあるルビー色。ラズベリーやストロベリーのような赤い果実の優しい香り。口当たりは柔らかく、フレッシュなフルーツが口いっぱいに広がる。とてもフルーティーでタンニンは柔らかく、程よい酸が心地よい、飲み疲れのしない上品な味わい。
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ガーネット色を帯びた美しいルビー色。香りは非常に豊かで、森の下生えや動物のニュアンスもわずかに感じさせる。コート・ド・ニュイのこの偉大なる村の特徴を十分に表現した香り。タンニンはしっかりしているが、非常に滑らかな口当たり。男性的な味わいではあるが、決して攻撃的ではない。
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濃く深みのある赤色。フィネスが感じられる深みのある香り。口に含むと新鮮な印象を受ける。まだヴィンテージが若いため、さくらんぼやカシス、チェリーブランデーといった軽やかなベリー系フルーツを彷彿させるエレガントな味わい。軽く焙じたようなエレガントなタンニンからは、完熟したフルーツやわずかに動物のニュアンスが感じられ、今後の熟成が多いに期待される。