グレンファークラス70年

グレンファークラス70年

グレンファークラス蒸留所
蒸留所史上最も長期熟成のウイスキー「グレンファークラス70年」を発表。
日本でも数量限定で販売が決定。

スコットランドに現存する数少ない家族経営の蒸留所のひとつ、グレンファークラスが、蒸留所史上最長期熟成となるウイスキーを数量限定でリリースします。

1953年に蒸留された「グレンファークラス 70年」は、蒸留所の伝統と遺産の集大成であり、70年以上にわたる熟成と職人技の粋を体現する1本です。1stフィル・シェリー樽に詰められ、伝統的なダンネージ式熟成庫で静かに時を重ねてきました。この長い年月の間、6人のディスティラリー・マネージャーが大切にその熟成を見守ってきました。

1953年当時、グレンファークラスでは蒸留所内で自家製麦(フロアモルティング)を行っており、「グレンファークラス 70年」は、現存する数少ないその時代のモルト原酒からボトリングされた、極めて希少なウイスキーです。

グレンファークラスのこだわりと歴史、そして幾多の先人たちの遺産が結晶した「グレンファークラス 70年」は、世界限定262本のみのリリースとなります。

グレンファークラス70年商品情報
商品名グレンファークラス 70年
熟成樽1st フィル・シェリー
容量700ml
アルコール度数42.9%
希望⼩売価格5,000,000円(税別)/5,500,000円(税込)
全世界生産本数262本
JAN5018066250074
発売時期2025年9⽉より順次出荷(予約受注)
数量限定品の為ご希望が入荷数量を上回った場合はご希望に沿いかねる場合がございます。

【テイスティングノート】

<色合い>

よく磨かれて繊細な輝き放つダークチークの色調。明るさも残る深い色合い。

<香り>

ソフトでスムーズ、主張しすぎない優しいタンニン。煮詰めたフルーツやスコットランド伝統のダンプリングの香り、次第に(ベンリネス山の中腹から切り出された)繊細なスペイサイドピートによる、かすかな土っぽさとスモーキーさが加わる。時間経過とともに、フルーツコンポート、ハチミツ、モルトの甘やかな香りが重層的に立ち上がり、豊かでリッチなアロマへと進化していきます。

<味わい>

シェリー漬けのドライフルーツをまとったダークチョコレート。心地良いスパイス感が味覚を刺激し、次第にリッチな深煎りコーヒーへ。非常に濃厚な糖蜜トフィーの甘みが贅沢に口中を包み込み、フルボディで贅沢なテクスチャーが楽しめます。

<フィニッシュ>

フィニッシュは長く、労することなく口の中に余韻を留め続ける。後半には再び繊細なピートが現れ、スペイサイドらしい緑の草原を思わせる清々しさとともに、舌の上を優しく転がる。まさに、グレンファークラスの本質を体現する余韻です。

FAQ

これまでで最も長期熟成のグレンファークラスのリリースですか?

→ はい、蒸留所史上最長期熟成のグレンファークラスのボトリングです。


これまでに同様の希少で古いウイスキーがリリースされたことはありますか?

→ グレンファークラスは2014年に60年熟成のウイスキーをリリースしており、それがこれまでで最も長期熟成の公式リリースでした。また、50年から60年熟成の原酒が揃うファミリーカスクシリーズも存在します。


この70年物は他のグレンファークラス製品と比べてどのような位置づけで、なぜ特別なのですか?

→ この70年物は、1953年に蒸留された極めて貴重な原酒を使用しており、長年にわたり熟成を重ねたグレンファークラスの歴史的傑作です。現存する数少ないその時代の樽から生まれ、唯一無二の存在として際立っています。


このウイスキーはいつ蒸留され、何年熟成されていますか?

→ 1953年11月20日に蒸留され、ボトリング時点で70年熟成です。


このウイスキーの選定において、ディスティラリーマネージャーはどのような役割を果たしましたか?

→ このウイスキーは、これまで6人のディスティラリーマネージャーによって引き継がれてきました。現マネージャーがその最後の管理者として、世代を超えた“生きた歴史”として世に送り出しました。


どこで熟成され、どのような樽が使用されましたか?

→ 蒸留所の敷地内にある伝統的なダンネージ式熟成庫、具体的には第1熟成庫で熟成されていました。非常に古い原酒のため、熟成樽に関する正確な情報は残っておりませんが、当時の慣例に従いファーストフィルのシェリー樽(シェリーの具体的なタイプ不明)で熟成されたことはわかっています。なお、1990年代以降はオロロソシェリー樽のみを使用しています。


パッケージはどのようなもので、何を表現していますか?

→ このパッケージは、華美な装飾を避け、グレンファークラスの本質である「シンプルさ」「誠実さ」「中身へのこだわり」を表現したものです。家族経営の理念に基づき、ウイスキーそのものが語るような控えめで自信に満ちたデザインになっています。


販売は世界中で行われますか?特定市場のみですか?

→グレンファークラス70年は、50以上の国と地域で販売される予定です。

グレンファークラス5代目当主

ジョン・グラント氏

「家族経営の蒸留所を代表する存在として、私たちは祖先が長きにわたって築いてきたように、卓越したモルトウイスキー造りに情熱を注いでいます。製造のあらゆる工程を自らの手でしっかりと管理し、品質を守り続けるとともに、伝統的な製法を継承していることに大きな誇りを感じています。中でも、力強くフルボディなスピリッツを生み出す直火焚き蒸留器には、格別のこだわりを持っています。

この特別なウイスキーは、驚くべきことに、私がこの世に生を受けて以来とほぼ同じ歳月をかけて熟成されてきました。このタイミングでのリリースは、私たちにとって極めて重要な節目であり、深い意味を持ちます。先祖の遺産に対する敬意を込めて、カラムと私が慎重に議論を重ねた上で、このリリースを決断いたしました。」

カラム・フレイザー氏

「これこそが、真のグレンファークラスであり、まさに蒸留所のDNAを体現する存在です。30年前、40年前、さらには70年前に私たちが取り組んでいたことが、今も変わることなく受け継がれています。熟成庫はいまなおこの地にあり、その壁には何十年もの物語が刻み込まれています。“伝統”こそが私たちの核であり、常にその中心にあります。

このウイスキーは、70年もの長きにわたり、楽しんでもらえる時を静かに待ち続けてきました。戦争を乗り越え、女王の治世を経て、いまは新たな国王の時代へと、世界は移り変わってきました。しかしこのスピリッツは、その激動の時代を耐え抜き、忍耐と職人技に捧げられた、時を超えた貴重な証として、今ここに存在しています。」



グレンファークラス蒸留所について

ゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」を意味するグレンファークラスは、スコットランド・ハイランド地方スペイサイドで1836年に創業しました。スコットランドの蒸留所の半数以上が集結しているこの地は、清涼な空気と良水に恵まれ、大麦の主産地であり、また燃料となるピートも豊富に産出する、ウイスキー造りに最適な土地です。 1865年にグラント家が蒸留所を購入して以来、5世代にわたり家族経営を続けるとともに、伝統的なスペイサイドスタイルによるウイスキー造りにこだわりつづける、現在では数少ない蒸留所です。時代に左右されない信頼の味わいは、世界中のウイスキー愛好家を魅了し続けています。

グレンファークラスは、世界で最も権威のあるウイスキー賞のひとつ“アイコンズ・オブ・ウイスキー スコットランド”にて、2020・2023年度「Distiller of the year」を受賞しました。なお、2020年度はディスティラリー・マネージャーのカラム・フレーザー氏「Distillery Manager of the year」も受賞しています。

最⾼峰の湧⽔とノンピートモルト

グレンファークラスの仕込み水は、蒸留所の背後に聳え立つスペイサイド最高峰のベンリネス山から湧き出る清廉な湧き水です。山の中腹に独自の水源を持っており、良質な湧き水を安定して調達しています。 また原料となるモルトは、ピートを一切焚かないノンピートモルトを使用しています。

直⽕焚き蒸留

⼀貫してこだわるのが、今では⾮常に珍しくなったガスバーナーによる直⽕焚き蒸留です。かつて、より効率的で経済的な間接加熱も実験しましたが、それではグレンファークラスの個性が出せないと結論付け、昔ながらの直⽕焚き蒸留を続けています。現在、スペイサイド最⼤級、3対6基のボール型直⽕焚き蒸留器が稼働しています。

シェリー樽熟成

直⽕焚き蒸留と並んで強いこだわりを持つのが、オロロソシェリー樽での熟成です。シェリー樽は⾼価ですが、フィニッシュのみの使⽤は⼀切⾏わず、⼀貫してシェリー樽を使⽤しています。
濃厚な1stフィルからライトな4thフィルまでの原酒を巧みに使い分け、シェリー樽シングルモルトのさまざまな魅⼒を表現しています。

ダンネージ式熟成庫

熟成庫のスタイルも100年以上前から変わりません。約10万樽のストックは、蒸留所に併設された背の低いダンネージ式熟成庫で熟成されています。40を数える熟成庫のサイズはまちまちですが、共通しているのは最⼤3段までしか樽を積まないこと。ベンリネス⼭から吹き降ろす⾵の影響もあり、天使の分け前は⾮常に少なく、ゆっくりと熟成が進みます。グレンファークラスの個性の源は、熟成環境への変わらないこだわりにもあります。

ミリオン商事株式会社
〒136-0076
東京都江東区南砂2丁目5-14

goodoffice東陽町401
03-3615-0411(代表)